目次
- ある日突然、命を奪う「SFTS」という病気
- 発症例が多い地域はどこ?
- SFTSウイルスとは?感染経路と発症まで
- 主な症状と致死率の現実
- ペットが媒介する危険性
- 自分と家族を守るための対策
- 【コラム】イカリジンとディート、安全なのはどっち?
- まとめ:身近にあるリスクとどう向き合うか
1. ある日突然、命を奪う「SFTS」という病気
山で散歩していただけ。
犬の散歩で草むらに入っただけ。
それだけで、あなたや家族、ペットの命が危険にさらされる──。
「SFTS(重症熱性血小板減少症候群)」は、マダニを媒介して感染する**致死率最大30%**の恐ろしい感染症です。
初期症状は風邪に似ており、見逃されやすい。
そして気づいたときには手遅れになるケースも珍しくありません。
しかもこの病気、人だけでなく犬や猫も感染し、そこから家族にうつる可能性すらあるのです。
2. 発症例が多い地域はどこ?
SFTSは全国で報告されていますが、特に西日本に集中しています。
厚生労働省の発表などから、以下の都道府県が感染リスクの高い地域です:
🏥発症例が多い県(報告数上位)
- 宮崎県
- 鹿児島県
- 愛媛県
- 高知県
- 和歌山県
- 三重県
- 広島県・山口県
また、近年では関東地方や関西でも sporadic(散発的)に発生しており、都市部も油断はできません。
3. SFTSウイルスとは?感染経路と発症まで
SFTSはSFTSウイルスに感染したマダニに咬まれることで発症します。
主な感染経路:
- 野山・草むらでマダニに咬まれる
- 感染した動物の体液(血液・唾液)に触れる
- ペット経由で間接的にうつることも
4. 主な症状と致死率の現実
- 高熱(38℃以上)
- 吐き気・嘔吐・下痢
- 倦怠感・筋肉痛
- 出血・紫斑・内出血
- 意識障害や昏睡状態(重症例)
特効薬やワクチンは存在しないため、治療は対症療法のみ。
免疫力の低い高齢者では重症化しやすく、致死率は10〜30%と非常に高いです。
5. ペットが媒介する危険性
犬や猫もSFTSに感染します。特に野良猫や、外で活動する犬に注意が必要です。
発症したペットから飼い主が感染した事例も報告されています。
🐶ペットの症状
- 発熱・ぐったりする
- 食欲不振・嘔吐
- 出血傾向・けいれん(重症化)
感染が疑われる場合、素手で触らず、すぐ動物病院へ。
6. 自分と家族を守るための対策
- 草むらややぶに近づかない
- 長袖・長ズボン・帽子着用
- 虫よけスプレー(イカリジンまたはディート)使用
- ペットにはマダニ駆除薬を定期投与
- 散歩後のブラッシングとマダニチェックを習慣に!
7. 【コラム】イカリジンとディート、安全なのはどっち?
虫よけ成分には主に「ディート」と「イカリジン」の2種類があります。
項目 | ディート | イカリジン |
---|---|---|
効果 | 強力(蚊・マダニ・ブユ等) | 十分(蚊・マダニに有効) |
安全性 | 適切使用で問題なし | より低刺激・安全 |
使用対象 | 生後6ヶ月以上(年齢制限あり) | 乳児〜妊婦まで使用OK |
におい | やや強い | 無臭に近い |
発がん性 | 科学的根拠なし(安心してOK) | 報告なし |
🔍ディートに発がん性はある?
一部で「ディート=発がん性があるのでは?」という噂がありますが、科学的な根拠は現在のところないとの事です
WHOやEPA(米国環境保護庁)など世界的な公的機関が認可しており、適切な使用では健康被害の報告もないそうです・・・隠されてなければ・・・
ただし、肌の弱い人や子ども、ペットが舐める心配がある場面では、イカリジンを選ぶ方がより安心です。
8. まとめ:身近にあるリスクとどう向き合うか
SFTSは珍しい病気に思えるかもしれませんが、実際には毎年感染者・死亡例が出ている現実的なリスクです。
「草むらに入るだけ」で命の危険にさらされることも。
人もペットも守るために、「マダニ対策」を習慣にすることが何より大切です。
虫よけスプレーの選び方にも気をつけて、安全で快適な夏を過ごしましょう。
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